にほんブログ村 その他日記ブログ 40代女性日記へ
にほんブログ村

浄化してしまいたい

思い出したくない嫌〜なエピソードをネタにして浄化する

クソ上司武藤

数年前の話である。

新卒から13年勤めた仕事を辞め、次の仕事を探しハローワークに通っていた時期が6カ月ほどあった。

こう見えてごく一般的な小市民であるわたしは一人暮らしで家賃を払い続け、貯金出来ず逆に切り崩して生活しなければならなかったことに焦りを感じはじめ、こういう時に一番取ってはいけない行動をとってしまうことになる。

 

いわゆる「引っかかった会社にとりあえず就職する」だ。

 

前職と全く違う、小さな出版社の営業だったが、ほんの少し前職と関わっていたところがあり、その関係で面接に行ったら帰り道で即採用になった。

 

そこで「?」と思わず、職が見つかったことに安心してしまったのがいけなかった…

 

平たく言えばそこはワンマン社長のいるブラック企業だった、いや正確には高齢の社長を操るクソ上司のいるブラック企業であった。

(出入りが激しく、検診から戻ってこずそのまま辞めた人もいるような会社だと後から知った、だからすんなり採用されたのだ)

 

社員10名に満たない会社だったが、クソ上司とその実の母らしい(何故か暗黙の了解だった)経営陣以外の社員さんは良い方たちだった。

皆さん学歴はわたしなんかよりよっぽど高いのに(国立大出とか、教員免許取得してたりとか)なんでこんなとこいるんだよといつも思っていたけど、どうやら長く勤めている社員さんはまあまあな訳ありっぽかった。

社員さんはお世話になったので、ここではその理由は割愛するが…

 

で、そのクソ上司武藤である。

こいつほどの口だけ野郎は今まで見たことがない。礼儀だかなんだかにうるさい癖に、出張後は体調不良とか言って平気で1週間とか休んでいた。毎回。

 

入社間もないある日、デスクの社員さんの欠勤連絡をわたしが受け、「武藤さんに変わりますか?」と聞くと、デスクは「いや。いいわ」と言うのでそのまま電話を切った。

そのまま電話の内容をクソ上司に伝えると「何で俺に繋がないんだ!非常識だろ!」と烈火の如く怒られた。わたしはデスクの言う通りにしただけなのに…

 

その一部始終を見ていた直属の営業の上司が翌日そのことをデスクに伝えたようで、デスクから「江口さん、昨日は本当にごめんね〜」と言われカフェオレを貰った。

 

この一連の出来事で「ああクソ上司武藤ってみんなから嫌われてんだな」と理解した。

 

仕事内容はいわゆる飛び込みとかは無くて、ルート営業だったんだけど、前任の担当が強引に商品を置いて行った形跡があり、古い商品がそのまま残っているところもあったりして、回転が決して多い商品ではないので古い商品を回収する代わりに新しいものをそれ以上の数置いて貰わなけれはならなかったのがきつかった。

 

ある店では妙齢の女性店員が初対面なのに苦虫を噛み潰したような目で見てくるしなんならほぼ無視されていた。

まともに対応してくれず、何度か営業に行ったあと「前におばさん社員さんにこの商品無理矢理置いていかれたんだけど」と文句を言われたがそれはクソ上司武藤の実母のことらしかった。

 

知るか。である。つーか断れよ武藤母に。

 

まあ、クソ上司(とその母)が口だけで強引に商談をまとめてしまい女性店員がクレームを入れたとしても言いくるめられるか、面倒臭いことになるから放置してしまうのだろうと言う流れは理解していたから、今となっては仕方ないと思えるけど、わたしの不手際でもなんでもないのにただ尻拭いをするだけの仕事に面白味など感じられる訳はなかった。

 

今でも腹立たしいのは、お得意様の店長さん(女性)と喫茶店でお茶を飲んだ時、テーブルの下でわたしが足を組んでいたのが気に入らなかったようで、店長さんと店の外で別れた後ものっそい怒られたことである。「失礼だろうが!」とか言って。

それと朝のスケジュール確認でその日に行く店舗名をまだ覚えられず、書類を見ながら発表していたらクソに黙って書類に目隠しをされたこと。この時は自分で耳に血が登るのがわかった、それくらい腹が立った。殺意に近かった。

 

…上記の文を読んで、これ江口にも問題あるんじゃねーか、と思う方も居るだろう、しかし平気で1週間も仮病で休むし不倫はするし女子社員にセクハラするようなクソに言われたとしたらどうだ?少しは腹が立つのでは?

(ちなみにわたしはセクハラは全くされなかったが過去にいた女性社員はこいつのせいて病んでしまい辞めたらしい、可哀想に…)

 

得意先の店長に対しては正直向かいに座った人間が足を組んでたなんて気づいてないだろうよと思ったが、クソ上司のやり方として「部下の不手際をわざわざ大袈裟に叱り恐怖により洗脳させる」手口だなとは分かっていたので、この落とし前をどうするんだみたいなことをほざいてやがったクソに「わたしから店長に謝ります」と言い、後日レジにいた店長に「この間は失礼な態度を取ったようで申し訳ありませんでした」と伝えると、「は?(何が?)」みたいな顔をされた。店長はわたしが足を組んでいたことに気づいていないようだった(やっぱり)。

「武藤から店長にわたしが大変失礼な態度を取ったせいで気を悪くされたとお聞きしまして」と(わざと)続けたが、それでも店長は良く分かっていなかった(でしょうね)。

 

そもそもその店長もクソ上司のことを裏で馬鹿にしており、知らないところでわたしの直属の上司と盛り上がっていたのだ(あるセミナーでクソ上司が「団塊の世代」を「だんこんのせだい」と言っていたのを2人してネタにしていた)。

 

そんな詐欺のよう(に見えた)な仕事にどうしても身が入らず、クソ上司武藤はマジで殺しても罪に問われないだろうからどこを狙ったら一発で殺れるかを毎日のように考えていたら、何故か掌が痒くなり、多分ストレスなんだろうなと思ったら急に「辞めよ!」という気になった。

 

今までどんだけ失敗しても、理不尽な悔しい思いをしてもそれが体に影響することはなかったのだが、大したことではないにしろ、体に来てしまった、という事実がこの職場は長居しないほうが良い、というメッセージだと受け取り、結婚するからという理由をつけて半年で退職した。

 

社員さんたちからは、クソ上司武藤のせいで辞めるんでしょ?と軽く言われたりしたが、大人なのでそこは笑って誤魔化しておいた。

 

(ちなみに退職を伝えた後、クソは社員さんたちに「江口は病んでいる」と触れ回っていたようだが、誰もそんなこと本気にしてなかったしわたしも最後までけつの穴の小さい奴、としか思わなかった、つーかそんなこと言って何になるの?マジで)

 

後日、手続き関係でその会社に電話をした時。

対応してくれたデスクが「江口さんの後に採用した人が逮捕されちゃってね〜。今武藤さんが警察で事情聴取受けてる」と言っていた。

 

…デスク、ちゃんと人を見て採用した方がいいですよ…