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浄化してしまいたい

思い出したくない嫌〜なエピソードをネタにして浄化する

鬼嫁宣言[閲覧注意]

注意:かなり汚い言葉遣いや嫌悪感を催す箇所がありますので苦手な方は読むのをやめた方が良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

義父つまり旦那の親父の様子がおかしいことに気づいたのは8月下旬だった。

 

今年の夏はまだ終わってないけどヤバい暑さで、一人暮らしの義父の家はもともと片付けが全く出来ない家なので義祖母の亡き後訪ねるものはどんどん減っていき、暑さもあり長男の嫁である私も気にはかけるが訪問出来ていなかった。

(ちなみに旦那は折り合いが良くないので行かなくていい、とキレ気味に言うような奴で当然実家に寄りつこうとしねえ)

 

 

生存確認しようと仕事帰りに寄ったのは8月下旬。

車がなく、出かけているらしいが鍵が空いていて電気もついたままだった。

疑問に思いながら入ると悪臭が鼻をついた。

完全に尿の匂いだった。

 

トイレは公衆トイレよりきったねえ有様で近寄りたくなかったがドアが空いていてそれが原因かと思われたが廊下を見たらぬぎっぱなしのパンツとステテコがあった。

転々と乾いたシミがついた廊下。

 

恐らくだが、義父がトイレに間に合わなかったようだ。

今までこんなことなかったはずだが、高齢だしな…と思うしかなかった。

 

私は仕方なく洗濯物を洗濯機に放り込んで回し、廊下はとりあえずトイレクリーナーで拭いた。

 

それでもまだ義父は帰ってこない。

義父の部屋に何気なく入ると棚の一角に何やらその場に似つかわしくないものがあった。

 

それは女物のパンツだった。

 

数年前に亡くなった義祖母のものにしては若すぎるデザインで、20代〜40代が履きそうな花柄であった。

 

私はそれをつまんで確認してから真顔で元あったところに置き、義父が戻る前に帰宅した。

 

 

その後数回行ったが会えず、9月に入ってから胸騒ぎがしたので行ってみると、だいぶアレな感じの義父が登場した。下はズボンをはかずパンツのみ、髪はボサボサで入れ歯もはいっていないようだ。そして臭い。

夕方だったが何も食べていないと言う。

 

急いでコンビニで弁当を購入し息子と3人で夕飯を食べた(本当はあのうちで飯なんか食いたくないが)。

 

そして廊下には新たな尿のあとがあり、私が回した洗濯物は干してなかった。

 

その一件を旦那に全て報告し、何かあったら困るのでとにかく実家に行って見て来てくれと伝えた。

 

旦那が戻るとあの状況はまずい、親父を叱ってきた、嫁さん(私のこと)が義父の様子がおかしい、身の回りのこと何も出来てないし家が臭い、あんなところもう行きたくないって言ってたぞ、って伝えておいたから。とドヤ顔でほざいた。

 

 

私はブチ切れた。

 

 

何私の名前使ってやがるんだ卑怯者が、私を悪者にしやがって、あんたはどう思ったんだ、あの状況が大したことないと思う感覚ならあんたとはもう感覚が違いすぎる。

 

 

途中でお前なんでそんな不機嫌なんだ、二、三日前からだぞ、とか言いやがったので

 

 

てめえがてめえのうちのことほっぽってなんにもしねえからだろうが!!

これでてめえのオヤジが死んでたら世間はどうせ長男の嫁は何やってたんだって言うんだよどうせ!!

長男のてめえじゃなくてあたしがな!!!

てめえ実家の便所掃除だって俺がやるとか言ったくせにずーっとやらんで年末に一度やったきりじゃねえか!!!

あたしに言わせりゃ一度やったくらいでドヤ顔すんなって話なんだよくそが

 

 

 

この辺りで息子が風呂から出て寝室に隠れるように入って行った。

 

 

とにかく1日一回はどちらかが様子を見に行くようにして片付けもするようにしようということになったが、翌日の予定の話になり旦那が

「明日歯医者キャンセルする」と言うのでなんで?と聞いたら

「実家の片付けすんだよ!!」

とキレたので

 

 

 

貴様たかだか一日でどうにかなるような代物だと思ってんのかめでてー頭だなオイ。長年の浮気を土下座一発で許してもらおうとして許さなかったら逆ギレするクソ野郎と同じ思考じゃねーかくそが、

あの親父の状況が二、三日で治る訳ねんだよこっから何ヶ月何年も続くんだよ、

自分らの生活曲げてまでやってたら総崩れするだろうが!!!

あと私は感謝されこそすれキレられる理由なんて1ミリもねーからな、よくもまあそんな口貴様が聞けたもんだよなクソが。

 

 

 

倍キレた。

 

 

そこからは息子が赤ん坊の時義実家でまだ生きていた祖母が虫の湧いた米を持っていけと言ってこっそり旦那にこれ食べられないよねと言ったら

「虫をよければイケるだろ、食べられないなんてネットにものってないよ」

と言われたことを思い出し

 

 

 

その虫をよけるのもあたしだろうが!!!

貴様じゃなくて乳飲み子を抱えたあたしだろうがよ!!!!貴様じゃなくてな!!!

初孫産んでやったのに嫌われてんのかと思ったわ!!あの頃から貴様の実家ヤベーと思ってたけど貴様は何もしてくれなかったよなあ?!

 

 

 

3倍キレた。

 

 

 

それ以上旦那は逆ギレすることはなくとりあえず義父を毎日見舞うことになった。

 

デリケートな問題かもしれんと思い伏せておこうと思った女物のパンツの件はもうどうにでもなれという気持ちで旦那に伝え確認してもらったが、やはり見覚えないとのことで処分したと言っていた。

 

だがその後、二階の以前義父が使っていた部屋にパンツとブラを発見したらしく、それを聞いたが義父はわからないと言ってたらしい。

 

私が行った時に見たら、JKが使いそうな若い人向けのデザインで、新品ではなく使い込んであるようなものだった。しかもパンツは洗濯してあるとは思われるものの、汚れが落ちていない感じで……

 

 

その辺りから私は思考をシャットアウトした。

もう関わりたくない。知らん。

 

 

後日それらも旦那が処分したと言うので安心していたが、今日行ったら昨日まで確実になかったはずの場所にベージュの女物のパンツが脱いだままのような形で放り投げてあった。

 

 

い   い   か   げ   ん   に   し   ろ   。

 

 

 

 

義父の趣味なんだか他に女がてきたのか(義父は長年独り身である)知らんが、嫌悪感を通り越して無の境地に入っている。

 

 

とにかくどっかに吐き出さないとやってやんねえことばかりだったのでしたためさせていただいた。

 

 

そしてこれから私は自分の気持ちを隠したり気を遣うことをやめようと思う。

介護はやっている人間がやっていない人間から文句を言われる胸糞仕様だと聞く。

旦那に思う存分キレ散らかしてスッキリしたし旦那もことの重大さに気付いたようだ(遅いけどな!!)。

 

親戚やら旦那きょうだいに何か言われたら同じテンションで言い返すこととする。

それで私に誰も寄り付かなくなっても構わないしむしろ望むところだ。

 

 

鬼     嫁     上     等

 

 

心の特攻服に金の糸で太めの明朝体で刺繍してやるわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当はバスケ部なんて入りたくなかった

私の地元は関東圏でありながら結構な田舎で、台風が来れば電車は止まり、土砂崩れで道も塞がることもしばしばだったのでその当時陸の孤島などと呼ばれていた。

小学生の頃、近所の仲が良かったお姉さんの影響でミニバスを始めた。

物心ついた時から太っていた私は、その体型を裏切らず足は遅く、運動神経も良くはなく、自転車の補助輪が取れたのも小学1年の終わり頃だと記憶しているし、逆上がりもなかなか出来なかった。(今は逆上がれるが腹肉を巻き込んでしまうため上がったまま下がれない)

正直楽しくはなかったが友達がいたので何とか通っていた。親が厳しくサボることもあまりできなかったというのもあるが。

 

中学進学を控えたある日、ミニバスの練習をしていると、見慣れない太ったおっさんが来て、私たち6年生を集め話を始めた。

ようは、中学になったらバスケ部に入るようにと勧誘しに来たのだ。おっさんはバスケ部の顧問だった。

一人の女子を抜かして、私含む皆がバスケ部に入部したのだが。

まあ練習が厳しかった。

練習開始時間には顧問は現れず、決まって2〜3時間遅れてやってくる。その時間生徒たちだけでアップしていたのだが、休みの日に時間になっても来ない男子がいて、顧問が来ても現れず、それがサボりだとわかると、顧問は練習を辞め全員を学年男女別にコートのラインに並ばせ、笛を吹いて向こうのラインまでダッシュさせた。

それを何度も繰り返す。恐怖の「ダッシュ」だ。

そいつが練習に現れ謝るまでそれを繰り返し行った。きつかった。マジできつかった。

「連帯責任」

顧問はそう言って何か部員がお気に召さないことをするとダッシュを乱発していた。そのダッシュを、我々バスケ部は何より恐れていた。

つっても万引きとかタチの悪いいじめとか殴り合いの喧嘩とかの本当にやばいことはなかったと思う。私が知らなかっただけか?

「うちの部はマネージャーは置かない、球拾いもさせない、全員を試合に出させる」というのが顧問の決まり文句だったけど、それなりに強くなり県大会でも男女共に上位に食い込むようになると、普通にしてたらCチームどころかDチーム(控えの控えの控え)だった私なんて全く出番はなかった。

それだけは良かった。だって試合なんてボールが来たら慌てちゃって何したらいいかわからんもの。ボール回ってくんなと思いながらコートを右往左往していた。

一度超点差が開いた時だか練習試合だかで出された時なんて、パスのつもりで投げた球がゴールに入ってしまい爆笑をさらったことがあった。

「あっきー!!」とチームメイトを呼んで投げた球がゴールに入った途端あっきーはポッカーン、ベンチにいたスタメンは爆笑、顧問は苦笑いだった。

正直私の部活内での立ち位置はそんなおとぼけキャラだったけど、あの時実はすごく恥ずかしかったからね?!だからなるべく試合に出なくていいように、スコアをつけたり準備や片付けを頑張ったりしていた。マネージャーのように。

そんな時顧問から

「江口はプレイングマネージャーにならないか?」

と打診があったが、まっっったくバスケに興味が無かった私は

「……はあ」

としか言わなかったし、それ以降その話は出なかった。

 

しかしその後。バレー部のこっちゃんから声をかけられてこんなことを言われた。

「えぐちゃん、バスケ部でマネージャーみたいに頑張ってるんだってね。なかなか試合に出られないのに。私もバレー好きだけど活躍出来ないから、先生にマネージャーやらないか、って言われたんだ」

私は黙ってきいていた。

「……先生にもうこの話聞きたくないか?って言われて…はい。って言っちゃったんだ。その後、バスケ部のえぐちゃんの話を聞いて…試合出られないのに文句も言わずお仕事頑張ってるって。バスケ部の江口みたいになりなさいって。私感動して涙出ちゃった」

 

…………………………

 

この時の私の気持ちがお察し頂けるだろうか?

全くバスケに対する執着なんてないのに、勝手に私の立ち位置を美談に仕立て上げ、あまつさえそれを良い事のようにバレー部に吹き込み、純粋にバレーが好きだけど試合に出られない、こっちゃんの立ち位置を固定しようとした顧問達への気持ちが。

 

その時も私はよくわからなくて「あ〜、私バレー部でそういうことになってるんだ…」としか思わなかったけど、

「いやいやいや!私なんてバスケなんて嫌いだから!試合出たくないから雑用やってるだけだし!バレーが好きだって言えるこっちゃんの方が偉いしすごいし尊いから!!」

とこっちゃんの肩をガクガク揺さぶりながら至近距離で訴えれば良かったと後悔している。

(その後地元の同窓会でこっちゃんに会った時、話した気がする…こっちゃんははぁ?って顔してたけど)

 

じゃあ何でバスケ部を続けたのか?という話になるのだが。

ズバリ選択の余地がなかったからである。

田舎で当時から過疎化が進んでいた地元は、野球部、柔道部、剣道部、バレー部、吹奏楽部、テニス部くらいしかなく、陸上大会の時期には各部から選抜して試合に出ていた記憶がある(もちろん私には関係ない)。

美術部もかろうじてあった気がするが、顧問は美術室の床に埃が溜まっても掃除はしなくていいと言い張るちょっとやばいおっさんだったし部員も幽霊部員が2人とかだった。

私は圧倒的に文化系だったし、もっと熱心な美術部があったら…演劇部とかがあったら…せめて家庭科部があったら…と思っては歯ぎしりをする日々である。

 

だけど、わかってるんだ実は。

本当にやりたかったら、家で好きなだけ絵を描いていれば良かったし、家庭科部も一人でも設立すれば良かったし、演劇部も台本だけでも書けば良かったんだと。でも当時の私には、自分に何が向いてるかなんてわからなかった。だから自分が全く活躍できないバスケ部に仕方なく所属し、自己肯定感を全く養えないまま地元で過ごすしかなかったんだと。

 

選択肢が少ないというのはなかなかの苦痛だ。

時代もあったのかもしれない。私たちの時代は足が速いとか運動神経がいい奴が持て囃されていて、勉強やその他が得意な子はあまり評価されなかった。

 

今はいい時代だな〜なんて思いながらこのブログを書いている。

そしてこの歳になってハマった漫画作品の2次創作をするようになり、少し読んでもらえるようになってからやっと、あの時の私が報われつつあるような気がするのだった……。

 

 

 

 

クソ義実家

義実家が汚屋敷である。

 

旦那は長男だが親父との折り合いがあまり良くないのか、近くに住んでいながらあまり顔を出そうとしない。

 

旦那の妹夫妻も近くに住んでいるが、やはり同じスタンスである。

 

義実家はどうやら嫁に行った娘はもう他人、という考えらしく義妹は何かあれば夫婦で顔を出しているが、あまり寄り付かない印象である。

 

わたしの旦那も私が顔を出した方が良いとせっつかなければあまり行こうとしない(が、義妹よりは行っているはず)。

 

 

そんな中、義実家で不幸があり義父が一人暮らしとなった。

 

初のお彼岸で、客が来るからと義実家に召集をかけられたわたしたち夫妻(5歳の息子は予め他県の私の実家に預けた)。前日夜に車でわたしが息子を送って行き、当日早朝に一人で戻ってきて旦那と義実家へ。

 

あいも変わらずの汚屋敷っぷりで踏み入れるだけで気が削がれる負の家である。

 

お彼岸とはいえ、坊さんがお経を唱えに来るわけでもなく、高齢化の進んだ親戚は以前のように頻繁に来る様子はない。

 

その間仕方ねえから台所掃除をなんとなく始めたのだが、まあ凄かった。

 

まず、賞味期限切れやのみさしのペットボトル。中身を捨てパッケージをはがしゴミ袋に分別。

 

次に古くなった調味料。瓶に入っていたものは全て捨て、容器も分別しまとめる。袋のまま残っていたガラスープの素はネズミに齧られ中味は固まっていた、そのままゴミ袋行き。

 

年代物の調理小物は一種類ずつ残し処分。

ネズミの糞だらけの棚を拭き、布巾ごとポイ。

使った油が入ったままの片手鍋は油でギトギトになり、擦ったタワシとわたしの手も厄介なことになった。

 

何より酷かったのは三角コーナーと排水溝。

ぬめりが数センチ単位で重なっており、オレンジやベージュや黒のグラデーションをまとい、固形と化している。ため息をついてギトギトのタワシで擦ったが、布タイプのスポンジであらかたこそいでスポンジごとゴミ袋に入れ口を縛った。

 

言っておくが、これらの作業の全てを素手でやっている。

 

旦那もさすがに思うところがあったのか一緒に作業していたが、会話はなくただ黙々と真顔で捨てるのみ。

 

 

 

正直行って心の折れる作業である。

 

なんでこんな状態なのに今までずっと旦那と義妹はスルーしてんだよ、と結婚当初から不思議に思っていたが今はもう怒りを通り越し見下している。

 

義実家はあまり上手くいってなかったのだろう。義父がどんな人かはよくわからんが、旦那や義妹にも慕われているとは思えない。

 

先に書いた義妹だが、とある理由で険悪な雰囲気になってしまった。

きっかけはわたしからで、結果的に義妹を怒らせる形になったが、お互いに感覚が違うということがわかり、多分もう疎遠になるだろう。

 

わたしも多少やらかした感があったので表面上謝罪はしたが、世間体を気にする割には現実を見ようとしないスタンスに怒りを覚えたのでお互いさまである。

 

義妹の嫁に行ったら他所の子、という感覚を踏まえると、わたしは嫁に来たからうちの子、となるのだろうか。

 

 

冗談じゃねえよ。

 

 

貴様らみてえな体裁ばっか取り繕ってるくせに引くほどきったねえ実家をスルーできる人間と一緒にすんなや。

 

 

そんなことを思いながら目に付いた不用品を袋詰めしていた。

 

お彼岸の客は結局一組しか来ず、長居せずお茶も飲まず帰っていった。

これ、ウチらいる意味ある…?

 

 

台所の床を占領する数々のゴミ袋を見て、ため息をついた。

こいつらを今度はゴミの日に出しに行かなければならない。あの親父が率先して行くわけないのだから。

 

これらはわたしがやるべきことなんだろうか?

長男の嫁だから、当然とでも…? 

 

ふざけんな。

この状況が嫌だからやってるだけなんだよ。

当たり前と思うんじゃねーぞ。

 

そんな風に怒りでガッチガチになっていたら、Twitterである文面が流れてきた。

 

 

誠実であろうとしていると、とても損をしているように感じるかもしれない。でも、長い時間で見た時には、不誠実な行為のつけというのは、想像以上に大きいのだ。

 

 

……なんだか今のわたしに言われたかのようで、グッと来てしまい、泣きそうになった。

 

わたしは誰に何を言われたわけではないのに、あの汚い家にイヤイヤながら足を踏み入れ片付けをしている。理由などなく、強いて言えばやらずにいられないからだ。

自分が誠実だなんて、思っていない。

だけどこのことで、わたしは自分の両親をもっと大事にしようと思ったし(義父は知らんわ)、あの家を今片付けなかったら、義父が亡くなった後、もっと大変な思いをするのは紛れもなくわたしと旦那なんだ、と再認識することができた。

 

 

いつか報われることを祈って。

 

 

…もし義父や義妹や旦那が少しでも気に触ること言ってきたら、台所テーブルの下にあったカビの生えた糠床の蓋をわざと開けておいてバイオテロをしてやろうと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

選挙違反

小学校5年生の時だったと思う。

 

児童会選挙があり、優等生風だった私は書記だかなんだかに立候補することになった。

 

田舎の小学校で学年2クラスしかなく、候補者も各役職2名ずつだったので大して面白味のない選挙だが、それでもポスターを作って掲示したり演説したりと選挙運動はしっかりやっていた。

 

その頃の学内の雰囲気は同じクラスの候補者に投票する、というのが一般的で、保育園から仲が良かったが違うクラスだったなっちゃん(https://erxiio.hatenablog.com/entry/2019/01/14/010352)には、「江口とは友だちだけど、選挙はうちのクラスの〇〇ちゃんに入れるからね!」とわざわざ言いにこられたこともあった。

 

私は当時絵を描くのが好きで、選挙ポスターも自分で描いていたが、同じクラスの女子も手伝ってくれることになり、何人かに画用紙を渡してお願いしていた。

 

選挙活動期間が始まり、ポスターが掲示されるようになった、ある日。

 

たまたま、社会科の授業で「選挙」を学ぶことがあり、その日は「選挙違反」はどういった行為か、と言う内容が扱われた。

 

金銭などで買収してはいけないだの、ライバルの誹謗中傷をしていけないだの、そらそうよ、というレベルの内容だったが(今から30年以上前の話なんで)、なかなか興味深く、皆いつもより真剣に授業に取り組んでいた気がする。

 

 

そして、休み時間。

私はポスターを描いてくれた女子のひとり、さえちゃんという子と一緒に廊下で選挙ポスターを見ていた。

そこには色々なポスターに混ざって、まさにさえちゃんが描いてくれたポスターが貼ってあった。

 

「これ私が描いたんだよ」

 

ニコニコと指をさし教えてくれたさえちゃん。

そこには一生懸命描いたのであろう、雪だるまの絵と、細い字で私の名前が書いてあった。

 

私はそれをじっと見ていた。

 

さえちゃんはおとなしくて、地味で、細い子だった。家も遠くて特別仲が良かった訳じゃないのだが、何故かお誕生会によんでくれたり、運動会の係の立候補が被ってしまった時に譲ってくれたり(この時は感謝と言うよりかはいいのかな、という気持ちの方が強かった)、何かと気にかけてくれていた気がする。理由は知らんけど。

 

 

…そのさえちゃんが描いてくれたポスターは、お世辞にも上手とは言えなかった、けど描いてもらった手前、そんなことは言えない。

 

けど、心の声が漏れてしまった。

 

 

「ヘタクソだな…」

 

 

えっ、と言って真顔で私の方を向くさえちゃん。

 

ヤバっ…と思った時にはもう遅い…!さえちゃんに聞かれてしまった…!

 

 

「そーじゃなくてぇ、ほら、この隣のポスターの字が下手だな〜って思ったの!」

 

慌ててすぐ隣のポスターを指差してさえちゃんのことじゃないアピールをすると…

 

 

そのまたすぐ隣に、違うクラスの男子2人が真顔でこちらを見ているのに気付いた。

 

そして2人して踵をかえし

 

「選挙違反だ!」

 

 

などと大袈裟に騒ぎながらバタバタと何処かへ走って行った。

 

 

…はぁ?

 

私が呆然としていると、さえちゃんが

 

「いいよ、ほんとにヘタクソだし…」

 

なんて俯きがちに呟いていた。

 

恩を仇で返しすレベルの失言をした上咄嗟の嘘もバレバレでほんとごめんね…という絶望的な気分になりつつ、すぐさま教室に戻り、焦りながら机に居た担任の先生に今あったことを話すと、先生はやけにキリッとした顔で

 

 

「今隣のクラスの男子が走って言いにきたわ。」

 

 

と言い放った。

 

何故か記憶はそこまでで、その後私がどうしたのか覚えていないのだが、選挙では当選し児童会役員としてなんやかんややっていた気がする。

 

 

 

いや、あの時の私…

 

何焦ってんだよ?!

 

そんなポスターの字が下手とか言っただけで選挙違反とかねーだろ、って気にすんなや!!

 

それよりさえちゃんのフォローをもっとしっかりやりやがれ!!(さえちゃんにしっかり謝った記憶もない)

 

 

 

それより何よりすぐさま言いつけに行った違うクラスのバカ男子がよ!!

 

テメェらほんとに雑魚だな!!! 

 

揚げ足を取るってそういうことですか、はいはいわかりましたいいお勉強になりましたよ!

 

本当にあの時ひとこと言い返せなかったことが悔しくてしょうがない。

 

(その男子のうちの1人は運動神経も良く面も良く割と目立つ存在だったが、中3の頃うちのクラスに急に来て何も言わずある女子の机を3回蹴って出て行ったことのある割とゲス野郎である。何があったのか私になんて全然わからないがとりあえずあんた何してんだよと強めにたしなめたが私の声など完全無視で教室を出ていき、机を蹴られた女子は泣いていた) 

 

(あと同じ男子が幼稚園児の頃、同級生の母に向かって歳とったお母ちゃんだ、みたいなことを言っていたらしいことも私は知っている。当の本人である、同級生のお母さんが大人になってから苦々しく話していたので間違いない)

 

(ちなみに同級生のお母さんは33歳で出産しており、当時としては遅い方だったのか、そのことを気にしていたようだが、いやいや私なんて結婚すら今からなんですからあなたよりも全然遅いですしむしろ産めるかもわかんないしそれよか結婚すらどうだかワッハッハ、などと返した覚えがある)

 

 

 

しかし、小学生時代の揚げ足取りみたいなのが大人になってからガチの選挙でも行われているような気がするのは気のせいなのかな…?

 

鬼滅の刃が苦手なんだけど

タイトルの通りである。

 

世間では流行っているようですが、わたしはこういった理不尽な理由で虐げられる系の話が心底苦手なのだ。

 

まじで。

 

シンデレラ系の話が昔からダメで、古くは小公女セーラとか、花より団子とかですらダメ。人がいじめられている所を見るともう、頭に血が昇ってしまう。感情が振り回されすぎてしまうのだ。だからその手のニオイのする作品はとにかく避けてきた。

 

今まさに4歳の息子が見ているのだが…

同じ空間に居るのが本当に辛いのだ…。

(お母さん苦手だから一人で見てね!とキツめに言ってしまった…そんなん全く気にせずかぶりつきで見てるけどさ)

 

 

世間では興行収入100億円と言われこのコロナ禍において沢山の人に希望を与えたのだろう。

 

そんな中、アンチっぽいことなんて大変言いづらいのだけど、今!まさに!

言わずにいられないのよ…

 

キメハラなんて言葉があるらしい、鬼滅の刃の良さを上から目線で周囲に撒き散らしマウントを取る人?という認識で合っているだろうか…

 

わたしに言わせれば見たくない人にあたかも好きでしょ?みたいにあっけらかんと見せようとする空気こそキメハラですよ…(っていうかこれも既にキメハラなの?なんかアンチがいないみたいだからちょっとニュアンス違うかと認識してますが、伝わるかなぁ…)

 

(いや大人だしいくら勧められようと「わたし苦手だから見ないのよね〜」と言えば済むことだし実際言ったけど)

 

 

旦那は生粋のオタクなので息子と一緒に映画を観に行ったりしていた(お母さん無理だから2人で見てこい!と行かせたのだ、旦那は号泣してたらしい)。

 

親子で同じものを楽しめるのは素晴らしいと思う。そういう意味で旦那と息子は共有できる作品があったのは良かった。(小さい頃の好きなものって親からの影響も多分にあるとは思うが)

 

苦手なわたしが連れて行ってあげられないかわりに、一緒に行ってもらえるなら万々歳だよね。もしわたしが息子と2人暮らしだったら、見せないようにしてしまったかもしれないし。

 

 

 

 

…じゃあ、わたしは何故こんなに今現在ざわざわしているのか…?

 

 

 

それは、旦那が朝息子に「今日7時から鬼滅の刃見ていい?ってママに言ったら」と伝えアキバに出かけて行ったからである。もちろんまだ帰ってきてはいない。

 

そして、裏番組でM1が丸かぶりだということに昼間気づき、帰宅したら更に旦那が鬼滅の刃の録画予約をいれておりM1が撮れないことにも気づいた。

 

 

いや、いいんですよ?!

今日だって前から決まっていた約束があり久々にウキウキで出かけて行った訳だし。

 

 

だけどね…冒頭のたんじろう?とねずこ?がリンチされているシーンを見てしまい、もう我慢の限界でしたよ…。

 

 

大人気ないとか、フィクションだろが!なんてご意見は百も承知してある。なんなら自分が一番わかってるよ。でも駄目なんだよ。心が沸騰してしまうんだよ。

 

アレルギーみたいなもんなんだろうか。

 

そしてこういったタイプの人間にはきっと名前があるんじゃないかな〜。なんとか症、みたいなね。

 

…そんなこんなしてるうちにコメディタッチな場面になったのでちょっと落ち着いてきたぞ。

 

 

(きっと全部見たら面白いと思えるのだろうから勿体ないっちゃ勿体ないが)

 

 

まあ、そういう人間もいるよっていう話でした。

 

 

 

 

 

「僕の心のヤバイやつ」

今回は最近知ってどハマりしてしまった漫画の感想などを。

割と漫画は好きで、スペースや時間の問題で好きな作家さんの新刊を買うくらいしか最近はしていなかったのだが。

 

ある日、Twitterで知っていてもたってもいられず、速攻で電気書籍で購入したのがタイトルの「僕の心のヤバイやつ」である。

 

https://mangacross.jp/comics/yabai

 

↑web漫画なので試し読みができるので興味があれば。

 

 

少年誌に連載しているため、下ネタやセクシーショット満載なのだが、ポロリなどの一線は越えておらず、女性である(オバハンだけど)わたしでも不快には感じない。むしろ微笑ましい。

 

あらすじとしては、厨二病でぼっちでチビの主人公、市川が、クラスメイトで学校一の美少女でモデルとしても活躍しているヒロイン、山田を殺したいと思っている所から始まる。

 

偶然二人が図書室で知り合い、お互いに惹かれていく…という様が描かれているのだが、これが何というか、めちゃくちゃ「良い」のだ。

 

お互いに好きなのに、それに気づかなくて(市川は山田に自分は相応しくないと思っているし、山田は市川を自分に向かせたいと思っている)すれ違ったりドキドキさせたり、という些細な出来事や心の動きが丁寧、丁寧丁寧に描かれている。(突然の新宝島)

 

主人公市川の厨二病ゆえにわざと周囲を寄せ付けない態度や雰囲気を、天然で素直で善良な山田が徐々にほぐしていき、市川の見える世界が変わっていく。

世界は市川が思っているよりもずっと優しくて煌めいていて美しい所だったのだ。

 

(小さい男子と背が高い女子の中学生カップル、というと「かぼちゃワイン」を思い出すけど思い出した自分にびっくりした、懐かしすぎて)

 

俯瞰で見るとんも〜焦ったいなぁ〜付き合っちゃえよ、とか思うんだけど、恋愛においてのトロの部分である「両片想い」(って言葉があることも初めて知った)が、実はダイヤモンドより貴重でメイプルシロップより甘くて赤子の歩き出すまでの時期よりかけがえのない時間なんだとわかるのは確実に大人になってからだからなのだろう。(残念ながらわたしにはそんな思い出は無かったがな!!)

 

そして世界観が優しい。治安が良い。悪い人が一人もいない。

 

(余談だがわたしはドラマを全く見ないが、その理由に理不尽なシーンがものすごく苦手だという所にある。虐められるシーンや一方的に罵られるシーンなど見ていられない。でもこの作品は一貫して平和であり、安心して見れるのである。)

 

そして主人公市川の容姿がわたしにドストライクなのも目が離せない理由の一つ。昔から背が低くて痩せてて整った顔立ちの男子が好きなのだ。

市川は趣味が読書なだけあって頭が良く博識で、口には出さないが心の中では的確なツッコミができる実は面白い男子。だが自己肯定感はドン底まで低い。それには理由があるのだが、日本人の6割、いや7割は本当は市川みたいなタイプだったんじゃないかなと思う。

どうせ手に入らないなら嫌いになろうとするとかさ、わかるよわかりすぎるよ。

 

一方でヒロインである山田は長身、美人、巨乳のスタイル抜群で一見女子から妬まれそうなキャラなのに、実は食いしん坊で素直で子供っぽくて、ちょっぴり痛い奴で、なんというか応援したくなる可愛らしさ。

そして、ちゃんと自分の目で人を見ることができる、とてもフラットな人間なのだ。

 

 

ただ一つ。

 

 

わたしがこの漫画にハマっているという事実が、

 

 

めっっっちゃ恥ずかしい。

 

特に家族には知られたくない。

 

 

 

対象年齢が違うというのもあるが(そんなこと関係ないしなんなら多分わたしくらいの年代の読者もたくさん居る印象だけど)、わたしの旦那が実はオタクで、Twitterで似たような萌えマンガを見ながら「尊い…」などと呟いているのをうるせーなこの野郎、と日頃から思っているからなのだ。

 

(オタクの方たちを毛嫌いしてる訳ではない。ただわたしが食事を作ったり洗濯している時に寝っ転がりながら携帯みてニヤニヤしてるのがシャクに触るだけ)

 

そう思っている以上、旦那と同じ土俵には立ちたくはない。

 

 

電子書籍で購入したにも関わらず本屋で3巻まで大人買いしたが、普段はかけないカバーをかけてもらい家では真顔で読んでいる有様。

 

息子もまだ4歳というのもあって共有できないのもあるが、なんか好きすぎて独り占めしたいという感情、わかる方いるだろうか。

 

ここ数日はTwitterで作者の方が流す番外編?(ツイヤバ)を見てはコメントまでチェックし、さらにそこからファンアートを見つけ拝見したり、考察を書いているブログやpixivにまで手を出し二次創作物やらを読みふけり、睡眠不足気味で生活に多少の影響が出ている。

 

だが、いいのだ。

 

わたしにとっては、コロナ禍でどうしても溜まってしまうストレスを和らげてくれるお薬のような作品なのだから。

 

 

…そしてお気付きの方もいるかもしれないが、どうやらわたしは、

 

 

とっくに旦那を追い越してしまっているかもしれない…。

 

 

本当にヤバイのは、わたしかもしれない。

 

 

同僚の男性の奥様

わたしが新卒で勤めていた職場は男性は職場結婚が多かった。

職場結婚の場合、夫婦は勤務先が離れるのが基本。

 

アットホームな所で皆穏やかな方たちだったので、連休など同僚やその家族と一緒にキャンプやイベントに行くこともあった。

 

そんな中、ある男性の同僚(と言っても先輩)の奥様が、どうにも図々しかった。

 

当時30歳前後だったわたしは、結婚の予定はおろか彼氏すらいない毎日で気軽に遊べる友達も少なく、プライベートを充実させるべく習い事を始めるなど、一人暮らしの寂しさをなんとかして紛らわそうともがいていた。

 

そんな中、ネットでとあるキャンプ場の企画に応募し訪れたことをきっかけに、そこのスタッフと仲良くなり頻繁に手伝いに行くようになった。

 

今思うと休みの日に遠方に働きに行くなんて、ボランティアといえど絶対できないわ…若かったんだなぁ…。

 

ただわたしとしては、同僚が休みの日にデートしたり海外旅行に行ったりしている間に、あくまでお金のかからない遊びのノリでキャンプ場に行っていた。(まかないがついたし、交通費も少し頂けたのだ)

仕事ではあったが、非日常を味わうという意味では素晴らしい経験だった。あの時間は今でもわたしの心の中の宝物である。

 

 

ある夏、仕事ではなくお客としてそのキャンプ場を同僚女子たちと訪れた。

実はなかなか人気のあるキャンプ場で、予約を取るのも一苦労だったのだが、友だちになったスタッフがサービスしてくれてなかなか取れないコテージを取ってくれた上に料金も少し安くしてくれたのだ。

 

働きに行くのとは違いキャンプ場ではとても快適に過ごし、沢山笑っていっぱい食べて、それは楽しく過ごした。同僚もみんな満足してくれて、また行きたいね!と言ってくれた。

 

その後、そのキャンプ場に行ってみたいと男性の同僚から打診があった。

年齢はわたしの多分4つくらい上で、既婚者で2児の父であった。その奥様は更に2つくらい上、結婚後違う職場に異動になったらしい。

 

前回訪れた時は独身女子ばかりだったが、今回はわたし以外は家族参加で、もう1人の男性の同僚ファミリーと同期夫妻、先輩夫妻、後輩など併せて15人くらいの大人数でコテージと隣接するサイトを予約した。

 

もちろんわたしが。(わたしじゃないと取れるかもわからなかったから)

 

キャンプ場は相変わらず素晴らしく、テントを建てたり料理をしたりと楽しく過ごした。

 

ただ、家族でキャンプをすると案外子どもが退屈な時間ができてしまう。

その為、キャンプ場では子ども向けにクラフト教室などの企画もあった。しかしその日は繁忙期もあって定員に達してしまっていた。

 

だが、同僚男性のお子さん(女の子、園児&小学生)はクラフト教室に行きたがり、ダメ元でわたしが知り合いのスタッフに聞きに行ったところ、「2人くらいなら増えてもいいですよ!」と言ってくれたので、娘さんたちは参加できることになった。

 

喜んで会場に向かう娘さんたち。

良かったねえ、楽しんでねと送り出し、さあわたしは何しようかなと思っていたら、同僚男性の奥様(娘さんたちのお母さん)が

 

「江口さん、ちょっとクラフト教室を見に来てくれる…?」

 

と言いだした。よくわからなかったけど、見に行ったら、

 

「ほら、定員いっぱいなのに参加させてもらったからさ、江口さんが顔出してもらわないと気まずいかな〜って!」

 

なんてほざきやがった。

 

 

…はぁ?

わたしはお宅の娘さんたちをおもてなしするために来たんじゃないんですけど…?

 

いや子どもがくるのはわかっていたんだから、大人のペースどおりにいかないのは承知してますよ。

でもね、それは親であるあなた方が率先してすることだよね?

良かれと思ってコネ使ってクラフト教室の枠をゲットしてあげた挙句、その時間拘束されるなら、わたしのメリットがひとつもないんですが?!

 

 

…とは残念ながらいえなかった。

なぜなら同僚男性はとても良い方だったしお世話にもなっていたのだから。

 

しかしその奥様のでかい態度は留まらなかった。細かい事は覚えていないが、事あるごとに子どもの面倒を見させられたり(料理とか)、料金の割り勘の件ですったもんだしたりで、自分が心から楽しむことが出来なかった。

 

(後から一緒に行った同期夫妻に「あの時えぐちゃん、側から見ててかわいそうだったよ」と言われたので被害妄想ではなかった模様)

 

極め付けは、キャンプの帰りに寄ったサービスエリアで解散した時、その同僚男性ファミリーの車が出口で他の車に衝突されてしまったらしく、暫く足止めをくらったと言う話を後から聞かされ

「あの時車当てられちゃったのよ〜!えぐちゃん気づかなかったの?!」

などと言われたこと。

 

…いや、知らねえよ。正直気づいたとしてもスルーするわ…

 

 

どうやらその場に出くわした後輩は、用事があり早く帰る予定だったのにその事故のせいで同僚男性ファミリーに付き添い早く帰れなかったらしい。

 

この場合、一般的にはどうすべきなのか?

 

関係性によって変わってくると思うけど、もしわたしが彼らの車の後からついて行って事故に気付いてしまったら、いやでも付き添わなきゃいけない羽目になったのかな…

 

(わたしが逆の立場になったとしたなら、申し訳なくて、どうぞ先にお帰りくださいと言うけどな。いてもらったところで何も出来ないと思うし)

 

江口冷てえなと思われるかもしれないが、やはりわたしは付き添いたくはないし、その義理もない。

 

 

その後数年して、同期や先輩方がみんな寿退職やらおめでた退職をし、職場で最年長になったわたしは、職場内でのメンバーとプライベートで出かけることはなくなった。

やはり年齢のこともあり(近い後輩でも5歳下とか)なかなか以前のように誘うことも、誘われることもなくなったのだ。

 

 

ある日、件の同僚奥様から

「江口さん、こないだのキャンプ、なんでこなかったの〜?一緒に行きたかったのに〜」

と声をかけられた。

 

どうやら後輩たちと男性ファミリーでまたキャンプに行ったらしい。その話は後輩から聞いて知っていた。(キャンプ場は以前一緒に行った場所ではない)

 

「いえ、わたし誘われていないので…」

「ええっ?!でも、メールしたって旦那さんが言ってたけど?」

「メールも来てないですね」

「いや、でも返信がなかったとか言ってたけど…」

「来てませんでしたね」

 

 

 

 

男性同僚(奥様の旦那さんね)は恐らく敢えてわたしを誘わなかったのだ。

 

当時のわたしの職場での立ち位置や、悩みなんかをうすうす感じていたのだと思う。

 

それかもしくは、自分の妻の図々しさにわたしが疲れていることにも、気付いていたのかも。

だから誘わなかった。

 

何も知らない奥様は、わたしに来て欲しくて(子守要因だかなんだか知らないが)旦那さんに江口を誘うように言ったんだろうね。

 

だから誘ったけど返信がなかったと嘘をついたのだろう。

 

 

わたしは誘われなかったことに傷付いてはいない、むしろ断る手間が省けるのでそれで良かった。

 

 

ただ、あんたが楽しいと思ったキャンプ、わたしは楽しめなかったんだわ。なのにあんたとまた行きたいなんて思う訳ないじゃん。

 

 

 

どうやって話を切り上げたかは忘れたが、まだなんか言ってる奥様から離れその場を後にした。

 

 

わたしはほんの少しだけ、気が晴れたような気がした。