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浄化してしまいたい

思い出したくない嫌〜なエピソードをネタにして浄化する

クソ義実家

義実家が汚屋敷である。

 

旦那は長男だが親父との折り合いがあまり良くないのか、近くに住んでいながらあまり顔を出そうとしない。

 

旦那の妹夫妻も近くに住んでいるが、やはり同じスタンスである。

 

義実家はどうやら嫁に行った娘はもう他人、という考えらしく義妹は何かあれば夫婦で顔を出しているが、あまり寄り付かない印象である。

 

わたしの旦那も私が顔を出した方が良いとせっつかなければあまり行こうとしない(が、義妹よりは行っているはず)。

 

 

そんな中、義実家で不幸があり義父が一人暮らしとなった。

 

初のお彼岸で、客が来るからと義実家に召集をかけられたわたしたち夫妻(5歳の息子は予め他県の私の実家に預けた)。前日夜に車でわたしが息子を送って行き、当日早朝に一人で戻ってきて旦那と義実家へ。

 

あいも変わらずの汚屋敷っぷりで踏み入れるだけで気が削がれる負の家である。

 

お彼岸とはいえ、坊さんがお経を唱えに来るわけでもなく、高齢化の進んだ親戚は以前のように頻繁に来る様子はない。

 

その間仕方ねえから台所掃除をなんとなく始めたのだが、まあ凄かった。

 

まず、賞味期限切れやのみさしのペットボトル。中身を捨てパッケージをはがしゴミ袋に分別。

 

次に古くなった調味料。瓶に入っていたものは全て捨て、容器も分別しまとめる。袋のまま残っていたガラスープの素はネズミに齧られ中味は固まっていた、そのままゴミ袋行き。

 

年代物の調理小物は一種類ずつ残し処分。

ネズミの糞だらけの棚を拭き、布巾ごとポイ。

使った油が入ったままの片手鍋は油でギトギトになり、擦ったタワシとわたしの手も厄介なことになった。

 

何より酷かったのは三角コーナーと排水溝。

ぬめりが数センチ単位で重なっており、オレンジやベージュや黒のグラデーションをまとい、固形と化している。ため息をついてギトギトのタワシで擦ったが、布タイプのスポンジであらかたこそいでスポンジごとゴミ袋に入れ口を縛った。

 

言っておくが、これらの作業の全てを素手でやっている。

 

旦那もさすがに思うところがあったのか一緒に作業していたが、会話はなくただ黙々と真顔で捨てるのみ。

 

 

 

正直行って心の折れる作業である。

 

なんでこんな状態なのに今までずっと旦那と義妹はスルーしてんだよ、と結婚当初から不思議に思っていたが今はもう怒りを通り越し見下している。

 

義実家はあまり上手くいってなかったのだろう。義父がどんな人かはよくわからんが、旦那や義妹にも慕われているとは思えない。

 

先に書いた義妹だが、とある理由で険悪な雰囲気になってしまった。

きっかけはわたしからで、結果的に義妹を怒らせる形になったが、お互いに感覚が違うということがわかり、多分もう疎遠になるだろう。

 

わたしも多少やらかした感があったので表面上謝罪はしたが、世間体を気にする割には現実を見ようとしないスタンスに怒りを覚えたのでお互いさまである。

 

義妹の嫁に行ったら他所の子、という感覚を踏まえると、わたしは嫁に来たからうちの子、となるのだろうか。

 

 

冗談じゃねえよ。

 

 

貴様らみてえな体裁ばっか取り繕ってるくせに引くほどきったねえ実家をスルーできる人間と一緒にすんなや。

 

 

そんなことを思いながら目に付いた不用品を袋詰めしていた。

 

お彼岸の客は結局一組しか来ず、長居せずお茶も飲まず帰っていった。

これ、ウチらいる意味ある…?

 

 

台所の床を占領する数々のゴミ袋を見て、ため息をついた。

こいつらを今度はゴミの日に出しに行かなければならない。あの親父が率先して行くわけないのだから。

 

これらはわたしがやるべきことなんだろうか?

長男の嫁だから、当然とでも…? 

 

ふざけんな。

この状況が嫌だからやってるだけなんだよ。

当たり前と思うんじゃねーぞ。

 

そんな風に怒りでガッチガチになっていたら、Twitterである文面が流れてきた。

 

 

誠実であろうとしていると、とても損をしているように感じるかもしれない。でも、長い時間で見た時には、不誠実な行為のつけというのは、想像以上に大きいのだ。

 

 

……なんだか今のわたしに言われたかのようで、グッと来てしまい、泣きそうになった。

 

わたしは誰に何を言われたわけではないのに、あの汚い家にイヤイヤながら足を踏み入れ片付けをしている。理由などなく、強いて言えばやらずにいられないからだ。

自分が誠実だなんて、思っていない。

だけどこのことで、わたしは自分の両親をもっと大事にしようと思ったし(義父は知らんわ)、あの家を今片付けなかったら、義父が亡くなった後、もっと大変な思いをするのは紛れもなくわたしと旦那なんだ、と再認識することができた。

 

 

いつか報われることを祈って。

 

 

…もし義父や義妹や旦那が少しでも気に触ること言ってきたら、台所テーブルの下にあったカビの生えた糠床の蓋をわざと開けておいてバイオテロをしてやろうと思っている。