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浄化してしまいたい

思い出したくない嫌〜なエピソードをネタにして浄化する

同僚の男性の奥様

わたしが新卒で勤めていた職場は男性は職場結婚が多かった。

職場結婚の場合、夫婦は勤務先が離れるのが基本。

 

アットホームな所で皆穏やかな方たちだったので、連休など同僚やその家族と一緒にキャンプやイベントに行くこともあった。

 

そんな中、ある男性の同僚(と言っても先輩)の奥様が、どうにも図々しかった。

 

当時30歳前後だったわたしは、結婚の予定はおろか彼氏すらいない毎日で気軽に遊べる友達も少なく、プライベートを充実させるべく習い事を始めるなど、一人暮らしの寂しさをなんとかして紛らわそうともがいていた。

 

そんな中、ネットでとあるキャンプ場の企画に応募し訪れたことをきっかけに、そこのスタッフと仲良くなり頻繁に手伝いに行くようになった。

 

今思うと休みの日に遠方に働きに行くなんて、ボランティアといえど絶対できないわ…若かったんだなぁ…。

 

ただわたしとしては、同僚が休みの日にデートしたり海外旅行に行ったりしている間に、あくまでお金のかからない遊びのノリでキャンプ場に行っていた。(まかないがついたし、交通費も少し頂けたのだ)

仕事ではあったが、非日常を味わうという意味では素晴らしい経験だった。あの時間は今でもわたしの心の中の宝物である。

 

 

ある夏、仕事ではなくお客としてそのキャンプ場を同僚女子たちと訪れた。

実はなかなか人気のあるキャンプ場で、予約を取るのも一苦労だったのだが、友だちになったスタッフがサービスしてくれてなかなか取れないコテージを取ってくれた上に料金も少し安くしてくれたのだ。

 

働きに行くのとは違いキャンプ場ではとても快適に過ごし、沢山笑っていっぱい食べて、それは楽しく過ごした。同僚もみんな満足してくれて、また行きたいね!と言ってくれた。

 

その後、そのキャンプ場に行ってみたいと男性の同僚から打診があった。

年齢はわたしの多分4つくらい上で、既婚者で2児の父であった。その奥様は更に2つくらい上、結婚後違う職場に異動になったらしい。

 

前回訪れた時は独身女子ばかりだったが、今回はわたし以外は家族参加で、もう1人の男性の同僚ファミリーと同期夫妻、先輩夫妻、後輩など併せて15人くらいの大人数でコテージと隣接するサイトを予約した。

 

もちろんわたしが。(わたしじゃないと取れるかもわからなかったから)

 

キャンプ場は相変わらず素晴らしく、テントを建てたり料理をしたりと楽しく過ごした。

 

ただ、家族でキャンプをすると案外子どもが退屈な時間ができてしまう。

その為、キャンプ場では子ども向けにクラフト教室などの企画もあった。しかしその日は繁忙期もあって定員に達してしまっていた。

 

だが、同僚男性のお子さん(女の子、園児&小学生)はクラフト教室に行きたがり、ダメ元でわたしが知り合いのスタッフに聞きに行ったところ、「2人くらいなら増えてもいいですよ!」と言ってくれたので、娘さんたちは参加できることになった。

 

喜んで会場に向かう娘さんたち。

良かったねえ、楽しんでねと送り出し、さあわたしは何しようかなと思っていたら、同僚男性の奥様(娘さんたちのお母さん)が

 

「江口さん、ちょっとクラフト教室を見に来てくれる…?」

 

と言いだした。よくわからなかったけど、見に行ったら、

 

「ほら、定員いっぱいなのに参加させてもらったからさ、江口さんが顔出してもらわないと気まずいかな〜って!」

 

なんてほざきやがった。

 

 

…はぁ?

わたしはお宅の娘さんたちをおもてなしするために来たんじゃないんですけど…?

 

いや子どもがくるのはわかっていたんだから、大人のペースどおりにいかないのは承知してますよ。

でもね、それは親であるあなた方が率先してすることだよね?

良かれと思ってコネ使ってクラフト教室の枠をゲットしてあげた挙句、その時間拘束されるなら、わたしのメリットがひとつもないんですが?!

 

 

…とは残念ながらいえなかった。

なぜなら同僚男性はとても良い方だったしお世話にもなっていたのだから。

 

しかしその奥様のでかい態度は留まらなかった。細かい事は覚えていないが、事あるごとに子どもの面倒を見させられたり(料理とか)、料金の割り勘の件ですったもんだしたりで、自分が心から楽しむことが出来なかった。

 

(後から一緒に行った同期夫妻に「あの時えぐちゃん、側から見ててかわいそうだったよ」と言われたので被害妄想ではなかった模様)

 

極め付けは、キャンプの帰りに寄ったサービスエリアで解散した時、その同僚男性ファミリーの車が出口で他の車に衝突されてしまったらしく、暫く足止めをくらったと言う話を後から聞かされ

「あの時車当てられちゃったのよ〜!えぐちゃん気づかなかったの?!」

などと言われたこと。

 

…いや、知らねえよ。正直気づいたとしてもスルーするわ…

 

 

どうやらその場に出くわした後輩は、用事があり早く帰る予定だったのにその事故のせいで同僚男性ファミリーに付き添い早く帰れなかったらしい。

 

この場合、一般的にはどうすべきなのか?

 

関係性によって変わってくると思うけど、もしわたしが彼らの車の後からついて行って事故に気付いてしまったら、いやでも付き添わなきゃいけない羽目になったのかな…

 

(わたしが逆の立場になったとしたなら、申し訳なくて、どうぞ先にお帰りくださいと言うけどな。いてもらったところで何も出来ないと思うし)

 

江口冷てえなと思われるかもしれないが、やはりわたしは付き添いたくはないし、その義理もない。

 

 

その後数年して、同期や先輩方がみんな寿退職やらおめでた退職をし、職場で最年長になったわたしは、職場内でのメンバーとプライベートで出かけることはなくなった。

やはり年齢のこともあり(近い後輩でも5歳下とか)なかなか以前のように誘うことも、誘われることもなくなったのだ。

 

 

ある日、件の同僚奥様から

「江口さん、こないだのキャンプ、なんでこなかったの〜?一緒に行きたかったのに〜」

と声をかけられた。

 

どうやら後輩たちと男性ファミリーでまたキャンプに行ったらしい。その話は後輩から聞いて知っていた。(キャンプ場は以前一緒に行った場所ではない)

 

「いえ、わたし誘われていないので…」

「ええっ?!でも、メールしたって旦那さんが言ってたけど?」

「メールも来てないですね」

「いや、でも返信がなかったとか言ってたけど…」

「来てませんでしたね」

 

 

 

 

男性同僚(奥様の旦那さんね)は恐らく敢えてわたしを誘わなかったのだ。

 

当時のわたしの職場での立ち位置や、悩みなんかをうすうす感じていたのだと思う。

 

それかもしくは、自分の妻の図々しさにわたしが疲れていることにも、気付いていたのかも。

だから誘わなかった。

 

何も知らない奥様は、わたしに来て欲しくて(子守要因だかなんだか知らないが)旦那さんに江口を誘うように言ったんだろうね。

 

だから誘ったけど返信がなかったと嘘をついたのだろう。

 

 

わたしは誘われなかったことに傷付いてはいない、むしろ断る手間が省けるのでそれで良かった。

 

 

ただ、あんたが楽しいと思ったキャンプ、わたしは楽しめなかったんだわ。なのにあんたとまた行きたいなんて思う訳ないじゃん。

 

 

 

どうやって話を切り上げたかは忘れたが、まだなんか言ってる奥様から離れその場を後にした。

 

 

わたしはほんの少しだけ、気が晴れたような気がした。