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浄化してしまいたい

思い出したくない嫌〜なエピソードをネタにして浄化する

「ラストレター」

今回は映画の感想を。

40代のわたしが学生時代、今から25年近く前に観た「ラブレター」の、続編では決してないが、姉妹のような作品「ラストレター」。

 

中山美穂主演の「ラブレター」は、確か「スワロウテイル」と二本立てでやっていたのを観て、本命じゃなかったのにすごく感動し原作も後から読んだし、岩井俊二監督の映画もレンタルして観たものだ。

 

その頃のファン層を狙ったであろう「ラストレター」、案の定わたしを含め40代オーバーの女性が圧倒的に多かった。

 

映画やライブを観た後に語り合いたいタイプのわたしだが、生憎一人で行くことばかりなので、ネタバレにならない程度に感想を吐き出していきたい。

 

まず、出演者が豪華の一言。「ラブレター」のファンであれば「あっ」と思うような方が、チョイ役(でもないか…)で主演していた。

 

主役は広瀬すず松たか子福山雅治なんだけど、福山雅治が役作りなのかそうじゃないのかわからないが、初登場がすごく「ヘタレなおっさん」でびっくりした。あそこまでオーラって消せるのか…役者すげぇな…

 

で、「ラブレター」でも感じたんだけど、主人公の高校生時代役の俳優が現代の俳優と似ても似つかなくて、その辺りは相変わらず違和感があった、でも後半、福山雅治と高校時代役の神木隆之介が似ているように見えた瞬間があったのが不思議だった(神木隆之介福山雅治に見えたのではなく、福山雅治神木隆之介の面影があったようにわたしは見えた)。

 

美しい映像と美しい物語だけど、実は青春の残酷さを秘めていて、ネタバレになるから詳しくは書かないが、高校時代のシーンでは少し涙が出てしまった。

 

主役になる人間の周りには必ず引き立てる人間がいる。

美しく儚い人はそれだけで伝説になってしまうし、他人の人生すら変える力を持っている。

 

わたしは圧倒的に引き立て役であり、決して物語の主人公にはなれないタイプだということを思い出し、少し辛くなってしまった…

 

ドラマや映画を観る時、感情移入しすぎてしまうきらいがあるのだが、松たか子の高校時代の役(名前知らない…)には感の情が移の入してしまい切なかった…切なかったよッッッ…!!

 

だけど松たか子がすごく可愛くてハッピーで、なんていうか救われたし、ともすれば胸糞案件でこれから悪いこと起きそう、みたいな不安の種をきっちり掘り返してくれたような気がした。

 

そして。やはり人は生きてこそ、と改めて感じた。

 

美しい人は若くして召されると伝説になる。

 

…でもそれだけだ。

 

主人公になれなくても、美しくなくても、選ばれなくても、生きていた方が絶対にいい。

 

そんなことを思った映画であった。